用語の説明
精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)とは、精巣の上にある静脈が逆流し精巣の周りに血管のこぶのようなものができることを言います。
原因
精巣内の血液の逆流を防ぐ役割である弁の機能が低下し血液の逆流が起きることで精索静脈瘤は発生します。静脈瘤があると血流の悪化や精巣の温度上昇が起き男性不妊の原因となることがあります。
症状
自覚症状がないことが多いですが、時折陰嚢の痛みや違和感を訴えることがあります。またパートナーとの妊娠を希望するも不妊となった場合に検査し発見されることもあります。
検査・診断方法
視触診では精巣の左右差や大きさ、でこぼこしていないかなどを確認します。超音波では血液の流れを確認し逆流が認められる場合には精索静脈瘤を疑います。
治療方法
症状や妊娠希望かどうかにより経過観察をすることもありますが、精索静脈瘤による不妊が疑われる場合には手術を行います。精巣とつながる静脈を遮断し、新たな血液の路が作られるのを促し静脈瘤が消失することを促します。