用語の説明
トキソプラズマ感染症(ときそぷらずまかんせんしょう)とは、トキソプラズマ原虫という寄生虫がヒトの身体に入ることで引き起こされる感染症です。
原因
トキソプラズマ感染症は、加熱が不十分な豚肉や鶏肉、牛肉、また、猫の排泄物、土壌などから感染します。
症状
トキソプラズマ症に感染しても、8割の方は無症状で経過しますが、一部の方はインフルエンザに感染した時のような倦怠感や筋肉痛、リンパの腫れ、発熱などが起きます。妊婦さんが感染した場合も同じで、お母さんが重症化することは少ないです。しかし、赤ちゃんに先天性トキソプラズマ症(せんてんせいときそぷらずましょう)を発症することがあるため注意が必要です。先天性トキソプラズマ症は赤ちゃんの目や脳、肝機能に障害が生じ、流産や死産の原因となることもあります。
治療方法
スピラマイシンを内服し赤ちゃんへの感染を減らす治療を行います。
その他
猫の糞から感染することがあるため猫のお世話は家族に変わってもらう、生肉・加熱が十分でないお肉は避ける、野菜や果物は泥をしっかり落とす、土いじりは手袋を着用して手を石鹸でよく洗う、など対策をすることで予防できます。