用語の説明
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは、骨密度が低下し骨の強度が下がり骨折しやすい状態のことを言います。
原因
加齢によるエストロゲンの低下(特に閉経後)、運動不足、無理なダイエットや偏食による栄養不足などあらゆる生活習慣が関係します。これらを原発性骨粗鬆症と言います。甲状腺機能亢進症やクッシング症候群、胃切除など消化器疾患、ステロイドの投薬、糖尿病、先天性疾患など他の疾患が原因の影響で二次的に骨粗鬆症になることを続発性骨粗鬆症と言います。
症状
症状は、転倒やくしゃみなどすこしの衝撃で骨折をしていまうことです。その後続発的に運動不足になりさらに骨が弱くなってしまうなど悪循環になることがあるため注意が必要です。
検査・診断方法
問診で生活習慣を把握し、専用の測定機器にて骨密度や骨量を測ります。X線やCT、MRIなどの画像検査で骨の状態を確認し、血液検査で骨代謝マーカーの測定を行うこともあります。
治療方法
骨吸収を抑える骨吸収抑制薬や骨形成を促す骨形成促進薬、痛みがある場合には鎮痛剤、ホルモン剤、ビタミン剤などの患者さんに合わせた薬剤投与を行います。
その他
骨粗鬆症は予防が大切です。日頃からカルシウムやビタミンD、ビタミンK、リン、マグネシウム、タンパク質などバランスのとれた食事を摂取するようにし、日光を浴びるようにすること、喫煙や過度な飲酒は避けるなどを意識して生活するようにしましょう。