用語の説明
一絨毛膜一羊膜双胎(いちじゅうもうまくいちようまくそうたい)とは二人の赤ちゃんが一つの胎盤、絨毛膜、羊膜を共有し、同じ部屋に赤ちゃんがいる状態です。MM双胎(えむえむそうたい)とも呼ばれ、双胎の中でも1%程度で発生する稀なタイプです。
原因
一卵性双胎に起こり、受精卵が2人に分かれるタイミングによってMM双胎になります。
症状
へその緒がお互いに絡み合う臍帯相互巻絡が起こりやすいです。巻絡の状態によっては赤ちゃんの生命に危険が及びます。このほか、MD双胎と同様にTTTSや子宮内胎児発育不全などのリスクがあります。
検査・診断方法
妊娠5週~10週ごろ、超音波検査を行い、どの双胎のタイプかを診断します。その後も超音波やNSTなどを用いて、重大な合併症が起きていないかを慎重に診ていきます。
治療方法
臍帯相互巻絡によって赤ちゃんの心音に異常がある場合には、緊急帝王切開術を行います。
分娩方法は帝王切開を選択することが多いです。
その他
他の双胎同様に早産や胎児発育遅延などのリスクがあり、また双胎の中でも特に厳重な管理が必要となるため、早めの入院になることが多いです。