用語の説明
黄体機能不全(おうたいきのうふぜん)とは、排卵後にできる黄体からプロゲステロンが何かしらの原因で十分に分泌されず、不正出血や不妊、流産などを引き起こすことを言います。
原因
明らかな原因は未だ解明されておりませんが、卵巣を刺激するホルモンであり、脳から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体化ホルモン(LH)、性腺刺激ホルモン(GnRH)などがうまく分泌できないことや、卵巣や子宮の機能低下などが原因であると考えられています。
症状
頻発月経や不正出血、不妊症、繰り返す流産などがあります。
検査・診断方法
排卵後の黄体期に血液検査を行います。採血で血中プロゲステロン値が10ng/mlより低い場合は黄体機能不全を疑います。この値は毎周期変動するため生理周期に合わせて数回検査を行う場合もあります。
治療方法
排卵後に黄体ホルモンを注射投与もしくは内服する黄体ホルモン補充療法をします。またhCG注射投与し黄体を刺激する黄体刺激療法を行う場合もあります。