用語の説明
ケトン体(けとんたい)とは、尿中に含まれるケトンのことを示しており、身体の脂肪分を分解して糖分を作り出すときに発生します。妊娠中ではつわりで食事が取れない場合に妊娠悪阻や重症悪阻の判断材料のひとつとして確認されます。
原因
妊娠中のつわりなどで食事を取れない場合、体の防衛反応として脂肪を分解しブドウ糖を作り出そうとします。赤ちゃんとお母さんが生きていく上でブドウ糖はエネルギー源であり必要なものであるためです。
検査・診断方法
尿検査でケトン体の有無を確認します。陽性の場合は妊娠悪阻と診断され、重症悪阻の場合には入院管理となることがあります。
治療方法
脱水状態や栄養状態、電解質のバランスをみて点滴投与を行います。