用語の説明
ヒトパピローマウイルス(ひとぱぴろーまういるす)【HPV】(えいちぴーぶい)とは、子宮頸がんや肛門がん、咽頭がんなどのがんや尖圭コンジローマの原因となるウイルスです。性交渉経験のある人の50~80%が感染する比較的ありふれたウイルスです。100種類以上の遺伝型があり、型によって発症する可能性のある病気が異なります。
原因
HPVは性交渉により感染します。お風呂やプール、回し飲みでは感染しません。
ただし、尖圭コンジローマは母子感染のリスクがあります。
症状
ほとんどの人は症状がありません。
HPV16,18型などのハイリスク群に感染した人の10%程度が、感染から数~数十年後にがんになると言われます。
HPV6,11型に感染した人の多くが数週間で感染部位にイボ(尖圭コンジローマ)を発症します。
検査・診断方法
HPV検査によって、感染の有無を調べることができます。
一般的には子宮頸がん検診で精密検査が必要となった場合に、HPV検査や組織診などを行います。
尖圭コンジローマは医師による患部の視診で診断をすることがほとんどです。
治療方法
HPVががんや尖圭コンジローマとして発症した場合にそれぞれに対する治療を行います。大切なのは感染を防ぐことで、HPVワクチンの接種が勧められます。
その他
HPVは女性の感染ばかりが注目されがちですが、男性にも感染、発症のリスクがあります。