用語の説明
FGRとはFetal Growth Restrictionの略で子宮内胎児発育不全(しきゅうないたいじはついくふぜん)と言います。IUGRとは、Intrauterine Growth Restrictionの略で、子宮内発育遅延(しきゅうないたいじはついくちえん)と言います。現在はFGRで統一して呼ばれることが多いです。FGRは腹の中の赤ちゃんが何かしらの原因で成長が止まったり遅れたりしている状態です。
原因
染色体異常や喫煙、栄養や水分不足、内服の影響、へその緒や胎盤など様々なことが原因になりうるとされています。
検査・診断方法
超音波で妊娠週数に対して赤ちゃんの推定体重が在胎期間別胎児発育基準値より-1.5SD以下であると子宮内胎児発育遅延と診断されます。
治療方法
基本の治療は安静に過ごしできるだけ胎盤の血流を良くします。必要時入院となり食事や安静度、点滴などを管理して赤ちゃんの成長を促します。
その他
分娩方法は、FGR児で小さいということは、陣痛などのストレスに耐える力があるかどうかを判断し、未熟で耐えられないと判断した場合は予定帝王切開で出産します。その場合、NICUなど新生児の高度医療が整った施設で出産する必要があります。