用語の説明
子宮頸管無力症(しきゅうけいかんむりょくしょう)とは、陣痛などの下腹部痛や性器出血などの症状がないが子宮頸管が開いてきてしまう状態のことを言い、流産や早産の原因となってしまうことがあります。
原因
原因は未だ解明されておりませんが、感染や体質などが原因ではないかと考えられています。
症状
本来、子宮口は臨月まで固く閉じている必要がありますが、子宮頸管無力症では自覚症状なく開いてきてしまい破水や赤ちゃんが生まれようとしまうことにつながります。
検査・診断方法
内診にて子宮口の開きを把握し、超音波で子宮頸管の長さを測定します。お腹の張りの自覚がなく、子宮頸管が短くなっていたり子宮口が開いてきている場合に子宮頸管無力症と診断されます。
治療方法
入院による安静の保持、定期的な子宮頸管の測定にて経過観察を行なっていきます。妊娠12週以降であれば必要に応じて子宮頸管縫縮術を行い子宮頸管を糸できつく縛り流産や早産を予防します。この場合、経腟分娩を行うときには抜糸が必要です。感染による子宮頸管無力症が疑われる場合には薬物投与にて感染症治療を行います。