加藤クリニックは2025年4月1日付で、出生前検査認証制度等運営委員会よりNIPTを実施する施設(連携施設)として認証されました。
これに伴い、加藤クリニックではNIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査、新型出生前診断)の取り扱いを開始します。
NIPTとは
NIPTとは、出生前診断に関する検査のひとつで、母体の血液から胎盤由来のDNAの断片(cfDNA)を検査し、おなかの赤ちゃんが染色体疾患をもつ可能性をみるための検査です。
NIPTは、Non-Invasive Prenatal Genetic Testingの略で、日本語では「非侵襲性出生前遺伝学的検査」と言います。一般的には「新型出生前診断」とも言われます。
- NIPTでは、様々な染色体疾患のうち、13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーについて調べます。
- 検査の結果でわかることは、3つのトリソミーのいずれかである可能性の高さです。
- 結果は「陽性」「陰性」「判定保留」のいずれかですが、まれに「偽陽性」「偽陰性」である可能性があります。
- 「新型出生前診断」とも呼ばれてはいますが、確定的な診断をすることはできません。診断をするためには、羊水検査や絨毛検査(加藤クリニックでは羊水検査のみ実施)を受ける必要があります。
- この検査で調べられる3つのトリソミー以外の先天性疾患も多数あり、それらを持っている可能性についてはNIPTではわかりません。
様々な可能性を含め、ご家族でお話になって受検するかをご検討いただければと思います。
加藤クリニックの実施
認証
加藤クリニックは出生前検査認証制度等運営委員会が定める認証医療機関(連携施設)です。患者様から採取した検体は、認証分析機関であるラボコープ・ジャパン合同会社へ検査・分析を委託しています。
また、日本大学医学部附属板橋病院(基幹施設)と連携し、患者様に寄り添ったフォローを行います。
実施の流れ
- 妊娠初期の指導で、NIPTに関する資料を配付します。
すでに指導が終えられている方で、NIPTの受検をご検討したい方は看護スタッフにお声がけください。資料をお渡しします。 - 受検をご検討している方は、まずは資料をよく読んでいただき、資料内にあるラボコープ・ジャパンが提供する動画を必ず視聴してください
- 検査前の遺伝カウンセリングの予約をします。受付時間内にお電話いただくか、ご来院時に看護スタッフにお声がけください。
- 遺伝カウンセリングでNIPTや染色体疾患などの説明を受けます。(配偶者またはパートナーと一緒に受けられます)
- 検査日を予約します。
- ご予約の日時にご来院ください。
受検対象
加藤クリニックに受診歴のある患者様
妊娠9週以降で検査が可能です。クリニックでは妊娠9週~13週での受検を推奨しています。
検査結果について
検査から1~2週間程度の後、ご来院いただき検査結果を医師からご説明いたします。検査結果によっては、医師からより詳しい検査のご案内や基幹施設へのご紹介をすることがあります。