これまで任意接種での取り扱いのみだった9価ワクチン(シルガード9)が2023年4月から定期接種可能になりました。
23年4月以降、各自治体や医療施設での取り扱いが始まっています。
詳細な情報はお住まいの自治体のウェブサイトや郵送物をご確認ください。
2023年4月1日以降の接種について
- 定期接種とキャッチアップ接種の対象となるワクチンが3種類になりました。(2価、4価、9価の3種類)
- 定期接種の対象は小学6年生~高校1年生相当(令和6年度は平成20年4月2日~平成25年4月1日生)の女子
- キャッチアップ接種の対象は、平成9年4月2日~平成20年4月1日生の女子(令和7年3月終了)
- シルガード9について、15歳未満は2回接種で完了できます
3回接種と2回接種では1回目の後の間隔が異なります。
- 3回接種:1回目のあと、2か月間を空けて、2回目。1回目から6か月を空けて3回目。
- 2回接種:1回目のあと、6か月を空けて2回目。
※ 定期接種、キャッチアップ接種は住民票のある自治体で行います。住所変更をした方は必ず自治体にご確認ください。
交互接種について
厚労省の審議会では了承されましたが、当院では同じワクチンで接種を完了するようお願いしております。
- 交互接種 とは
2価ワクチンまたは4価ワクチンを1~2回接種した人が、残りの接種を9価ワクチンに変更することを言います。逆は認められていません。
原則として同じワクチンで接種を終わらせる、としていて、変更も「医師との相談の上で」とおいています。
接種回数と期間について
加藤クリニックでも23年4月以降、シルガード9の定期接種に対応しております。また、キャッチアップ制度での利用も可能です。
いずれのワクチンも接種開始から1年以内に接種を完了することが望ましいとされています。
また、接種1回目から完了までには6か月の間隔が必要です。
キャッチアップ接種が令和7年3月末で終了します。公費で接種を完了するためには令和6年9月末までに1回目の接種を開始する必要があります。キャッチアップ接種の期間を超えると、自費での接種となります。
接種の開始時期にご注意ください。
2価ワクチン (サーバリックス) |
1回目から1か月以上あけて2回目、2回目から2.5か月以上(標準的には5か月)かつ1回目から5か月以上あけて3回目を接種します。 |
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4価ワクチン (ガーダシル) |
1回目から2か月後に2回目、2回目から4か月後に3回目を接種します。 |
9価ワクチン (シルガード9) |
3回接種:1回目の接種から、2ヶ月後に2回目、6ヶ月後に3回目の接種をします。 2回接種:1回目の6か月後に2回目の接種をします。 |
シルガード9、ガーダシルは予約サイトからご予約ください。サーバリックスはお電話にてご相談ください。
なお、接種にあたっては、ワクチンの種類をご確認ください。特に、未成年者が接種する場合は保護者の方とよくご確認くださいますようお願いいたします。
HPVワクチンに限らず、ワクチンを接種する際には副反応などのリスクが伴います。
公的機関や日本産科婦人科学会等から確かな情報を得て、
ワクチンの種類と特性、接種による有益性やリスクをご理解いただくことが大切です。
ご家族の意見と接種するご本人の意見をお互いに尊重しながら、
接種をするかしないか、するのであればどのワクチンにするのか、
ご検討いただければと存じます。
参考
接種につきまして、ご不明な点等ございましたら診療時間内にお問合せください。
お問合せ先:048-882-0034(月~金 9:00~18:00/土 9:00~17:00)
(2024/03/16更新)