用語の説明
バニシングツイン(ばにしんぐついん)とは、妊娠初期に双胎児のうちの片方の児が亡くなり、お腹のなかで見えなくなってしまうことを言います。
原因
片方の児がなんらかの理由で亡くなることで起きるバニシングツインですが、なぜ亡くなった児が子宮に吸収されるのかは未だ解明されておりません。超音波上では片方の児が見えなくなってしまうのですが、実際には消えたのではなく子宮に吸収されたことで消えたように見えるのです。
症状
本来単体の児を妊娠し流産した場合は自然に児が排出されるのを待つか掻き出すなどの処置が必要ですが、双胎の場合はバニシングツインが起きるためその処置が必要ないことが多いです。妊娠初期でバニシングツインが起きた場合は、もう1人の生きている児への大きな影響はないと言われています。しかし、ごくまれに亡くなった児が母体に吸収されず残った児に結合してしまう寄生性双生児となることもあります。