用語の説明
産褥熱(さんじょくねつ)とは、お産の24時間以降~10日間のうちに2日間以上にわたり38度以上の発熱が続くことを言います。
原因
子宮内膜炎など、なにかしらの炎症が体のなかで起きている状態です。糖尿病や免疫不全疾患、性感染症などを合併している場合に起きやすいです。また、前期破水の時間が長かった場合や子宮内に胎盤や卵膜が残った状態の時にも起きます。
症状
発熱以外にも腹痛や悪露の悪臭や凝血がでるなどの悪露の異常、全身の倦怠感などがあります。
検査・診断方法
採血で炎症反応をみたり、超音波で子宮内に遺残がないかを確認します。
治療方法
炎症の原因によって治療は変わります。子宮内に卵膜や胎盤などが残っている場合は子宮内容除去術を行う、もしくは子宮収縮剤を内服します。また抗生剤の投与も行います。