用語の説明
硬膜外麻酔(こうまくがいますい)とは、背中の脊髄の間からチューブを挿入し、鎮痛剤を使用し痛みの緩和を行う麻酔方法のひとつです。硬膜外麻酔では下半身の痛みだけをとることができるため、近年日本でも増加傾向である無痛分娩はこの麻酔方法を使用することが多いです。
原因
背中にまず局所麻酔をした後に硬膜外腔まで針を刺し、チューブを留置します。そのチューブを通じて鎮痛剤を少しづつ注入することで陣痛の痛みの軽減をはかります。
その他
硬膜外麻酔による無痛分娩は、痛みを取ることができるためお母さんがリラックスしてお産できるという点が最大のメリットです。ただし、お薬には副作用がありますのでデメリットも知った上で無痛分娩にするかどうかを選択するようにしましょう。無痛分娩における副作用としては尿意の消失、全身のかゆみ、体温上昇、頭痛、またお母さんが低血圧になることにより赤ちゃんが苦しくなることがある、吸引分娩や緊急帝王切開になるリスクが上がるなどが挙げられます。