用語の説明
子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)とは、子宮筋にできる良性の腫瘍のことを言います。またその腫瘍(しこり)を取り除く治療のことを子宮筋腫核出術(しきゅうきんしゅかくしゅつじゅつ)と言います。
原因
子宮筋腫はエストロゲンの影響を受けて大きくなることがわかっています。妊娠中に大きくなり、閉経後には小さくなります。良性腫瘍であるため急激に大きくなったり転移をしたりすることはありませんが、一度できると徐々に大きくなり下腹部痛の出現や出血による貧血症状の出現などの症状が現れることがあります。
症状
月経過多、生理痛、貧血、月経時以外の下腹部痛、腰痛などの症状が起きやすいです。子宮筋腫のサイズや位置によっては不妊症や流産の原因となることもあります。
検査・診断方法
内診による触診で筋腫の位置や大きさを確認し、超音波検査で大きやさ部位を特定します。血液検査では貧血など起きていないか確認し子宮がんとの判別のためにCA125などの腫瘍マーカーを調べることもあります。
治療方法
基本は経過観察をすることが多いですが、症状が強かったり、筋腫による不妊が疑われる場合などには子宮筋腫核出術を行う場合があります。腹腔鏡や開腹、腟式など患者さんの年齢や症状、筋腫の部位大きさなどから判断されます。